石やガラスの破片で作る美術装飾技法
【モザイクアート】と聞くと、文化祭などの巨大壁画でたくさんの写真を使ったフォトモザイクアートや、デジタル加工、モザイクタイルなども思いつくかもしれません。ナホミモザイコの紹介する【モザイクアート】とは、石やガラス、テラコッタ、タイルなど硬いものを専用の工具で砕いてできた小さな破片(はへん)=テッセラ(tessera)を用いて伝統技法をベースとし、モルタルなどで固着したアート作品や装飾技法を指しています。
モザイク✖️アート
ナホミモザイコでは、奥深いモザイクの歴史を伝統技法に限定した側面ではなく、その思想を拠り所としたアートとしての可能性を含有したモザイク解釈から、モザイク制作一連の総称として【モザイクアート】を採用しています。モザイコは、モザイクのイタリア語表記(単数形)です。イタリア語のモザイコを、モザイクアーティスト 岡田七歩美(おかだなほみ)の名前と組み合わせ、ブランド名【ナホミモザイク】に取り入れています。伝統を受け継ぎつつ新しさやデザイン要素を取り込み、モザイクをもっと自由に表現してみたいと模索を続けていきたい、また、アートとしてのオリジナル性=個性をモザイク作品に反映したいという願いを【モザイク✖️アート】の2つの言葉の融合に託しています。
モザイクアートの日本語表記ゆれ
モザイクアート(mosaic art 英語)・モザイク(mosaic 英語)・モザイコ(mosaico イタリア語/スペイン語)・モザイチ(mosaici イタリア語複数形)
モザイクタイル(mosaic tile 英語)・タイルモザイク(tile mosaic 英語)など、このように【モザイク】という言葉には複数の認識があります。
各国語のモザイク
mosaïque フランス語・Mosaik ドイツ語・мозаика ロシア語・马赛克 中国語
タイルモザイク
ナホミモザイコでは、材料に割ったタイルを使ったモザイクアートを、古典的なモザイクアートと区別する意味合いで、【タイルモザイク】と呼ぶ場合もあります。タイルモザイク技法は、ナホミモザイコが2015年から新たに取り入れた制作技法です。
モザイクタイル
タイル業界では、一般的に1辺のサイズが50mm以下のタイルをモザイクタイルと呼んでいます。シート状になった建材としてのタイルです。(参照タイルライフ)
この作品はモザイクタイルを材料に使ったモザイクアートのコースターです。制作:岡田七歩美参考作品
モザイクアートの作品とは
モザイク画など平面作品に限定せず、【モザイクアート】は建築やエクステリア、看板、表札、インテリア小物など、立体物や屋内外問わず広くモザイクアートの技法が応用できます。
古くは、ギリシア・ローマ時代に実用化し、貴族館、公共施設の床や、教会壁画などを装飾し発展しました。神話や哲学の世界を描いた精密なモザイク画(床)、聖書の世界を描いた荘厳のモザイク教会壁画、近代では割ったタイルで装飾されたガウディのモニュメント、あなたも、旅のどこかでモザイクアートの史跡を目にしていることでしょう。
多様な可能性があるモザイクアート技法は今もなお様々な表現方法や作品が生み出されています。モザイクアートの世界は新たな装飾技法としても、歴史的な学びの側面からも注目され進化を続けている芸術技法です。
ナホミモザイコのモザイクアートの世界
ナホミモザイコでは、歴史ある地中海地方発祥のモザイク芸術を、日本の暮らしになじむスタイルで再解釈したモザイク作品を制作し、教室活動や、全校制作では、アートの解釈とモザイク伝統の世界観を融合した表現で、広くモザイク美意識を展開しています。また、日本芸術療法学会に2015年より所属し、活動を通した研究成果を発表しています。
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