ヨーロッパ1の大きさを誇るアンドレイーナ のモザイコ

モザイクを巡る旅

インディカトーレ アレッツォ・イタリア

一度は訪ねたい!世界のモザイクアート・ガーデン10選・現代編
⒊アンドレイーナ のモザイコ・インディカトーレ

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モザイクアート 教会 イタリア1大きいアンドレイーナ のモザイコ

アレッツォ Arezzo

二度目のイタリア観光に人気のアレッツォ(Arezzo)は、中世の美術や街並みが多く残る都市として知られています。イタリア美術マニアならば、ピエロ・デッラ・フレンチェスカのフレスコ画のある街とすぐにピンとくることでしょう。アレッツォは、フィレンツェ から電車で1時間ほどでアクセスできます。中部イタリア、トスカーナ州の県都。

アカデミー賞を受賞した映画「ライフ・イズ・ビューティフル」La vita e’ bella(1997年制作 ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演)の舞台になった街としても知られていますね。

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インディカトーレは、アレッツォ県に属する小さな村。特別な観光資源もなかった静かな田舎町に、今、世界が注目するモザイクアートの現場があります。インディカトーレ在住のアーティスト 、アンドレイーナ ・ジョルジア・カルペンニートさん1人の手から1998年に始まった古い教会の装飾事業は、スピリト・サント教会に新しく赴任した牧師ドン・サンティの依頼で始まりました。

アンドレイーナ さんに会いに行こう!

気になることは、自分の目で直接確かめる。
心がひかれると、いてもたってもいられない性質の私は、【百聞は一見にしかず】の精神で、アンドレイーナ さんにコンタクトを取り、予定していたイタリア語短期留学の週末に、インディカトーレへ出かける手配を整えました。

ステイ先の地元のパン屋さんで、この時期ウィンドーに並ぶクリスマスのケーキ、パネットーネをお土産に持って、最寄駅のフィレンツェ ・カンポ・ディ・マルテ駅から列車でアレッツォに向かいます。アレッツォ駅では、アンドレーナさんと、半年アンドレーナさんの手助けをしているカナダ人のマージェさんが迎えてくれました。駅のバールでカフェを飲んで自己紹介。車で、インディカトーレへ向かいました。

宿は、スピリト・サント教会の一室に滞在させてもらい、インディカトーレの午後と夜の時間を、様々な話を伺いながら、一緒に楽しみました。翌日、「石」のシンボルをモザイクアートで2つ制作。モザイクアートの「石」は、教会内部の床を装飾するパーツで聖書の物語にまつわるシンボルだそうです。ちょうどドイツから郵送「石」のモザイクアートも届いたばかり。「ベッラ!ベッラ!(きれいだわ!きれいだわ!」と感激するアンドレイーナ さん。

アンドレーナさんの活動を知った世界の人たちが、このように、自分にできるモザイクアート制作支援で、協力しています。

サイト・スペシフィック・パブリック・アート

【アンドレイーナのモザイコ】は、アーティスト・アンドレイーナ・ジョルジア・カルペンニート氏によって考案された、パブリックアート、【サイト・スペシフィックアート(Site specific Art)】作品です。作品は、教会の内外で約900平方メートルの面積を占め、完成すると3000平方メートルの面積をカバーします。 2012年以降、モザイク制作と支援活動はエゼキエル文化協会に引き継がれています。(参照 il Mosaico di Andreina web site)

モザイコ・ディ・アンドレイーナ 【il Mosaico di Andreina】の歴史

1998−2006 スピリト・サント教会に新しく赴任した牧師ドン・サンティの依頼で始まった教会内部装飾は、窓や、祭壇画から次第に、教会正面ファサード装飾や、玄関ドアの装飾へと拡大します。
2009年 教会広場の床、240mqのモザイク装飾に着手。アンドレーナさん一人の腕により始まった活動は、次第に、賛同する人たちの協力を得ながら、拡大します。
2012年、エゼキエル文化協会【l’Associazione Culturale Ezechiele】は、モザイク制作をサポートし、芸術的体験を社会体験にまで拡大するために設立されました。

イタリアのみならず、スペイン、ドイツ、フランス、イギリス、スイス、オーストリア、カナダ、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、グアテマラからの300人のモザイク作家と彫刻家の参加。チリ、トルコ、イラン、中国、日本、イスラエル、イタリア、ドイツなど世界中から1000人以上のボランティアが参加しています。(参照 il Mosaico di Andreina web site)

音楽担当マエストロ・マッシモ


スピリト・サント教会では、モザイク芸術に限らず、ミュージシャンであるマエストロ・マッシモさんが、音楽指導もしています。発達障害のある子どもや、アルコールや、ドラッグなど様々な理由で親が家にいない子どもたちや、知的障害のある方へのサポートです。コンサートも実施されています。何種類もの楽器を演奏するマルチ・パフォーマーのマッシモ氏は以前、日本にも何度か演奏スタッフとして来日しているそうです。インディカトーレの夜は、マッシモさん達、地元グループのパロディーバンド・ライブも楽しみました。イタリア週末の夜は長いのです。

【アンドレイーナ のモザイコ】訪問目的

2019年当時私は、アンドレイーナ さんの活動をSNSを通して知り、「これはただならぬことが起こっている」と関心を高めました。モザイクアートそれ自体や、人物アンドレイーナ さん本人への関心だけでなく、岡田七歩美が取り組んでいるモザイクアートセラピー 視点での考察、また、巨大プロジェクトの資金や、実施面の問題など、教えてほしいことばかりでした。


イタリア渡航前に自己紹介をして、アポイントを取りました。インディカトーレ 滞在は週末の2日という短い滞在時間でした。
アンドレイーナ には、「なぜイタリア語教室に通うの?あなたはもう話せるし、勉強はもうやめて、ここで私と実習すればいい。」と強く勧められました、、。短い時間でも、直接触れ合うからこそ、教会との関係や、人間模様、土地の雰囲気や、アンドレーナさんへの支援が世界へ広がる背景概略が伝わってきます。

日本人の私を暖かく向かい入れてくれたアンドレーナさん、ドン・サンティ、マエストロ・マッシモ、インディカトーレの皆様に、御礼申し上げるとともに、深めた交流を、コロナ禍が落ち着いた暁には、再び、温められることを、願っています。

インディカトーレのモザイクアートとラヴェンナ芸術



インディカトーレのモザイクアートは、私がモザイクを学んだラヴェンナの芸術性とは当然時代も、技術も、背景も違います。アンドレイーナのモザイクアートは、彼女一人のパワフルな創造的美意識、行動力と、信仰心により始まりました。

ボランティアや、社会的弱者の協力も得ながらプロジェクトを進行するアンドレイーナ さんのパワーと愛情に驚くばかりです。皆の力が一つになって環境や、街のあり方まで大きく変化できるモザイクアートの力を、目の当たりにした経験でした。私は特定の宗教・宗派に属するものではありませんが、宗教の精神性については、お互いに理解し合える共通項があることも、確認できました。

【アンドレーナのモザイコ】インディカトーレ
制作者:アンドレイーナ ・ジョルジア・カルペンニート/Andreina Giorgia Carpenito
Il Mosaico di Andreina
Loc. Indicatore I n.7 52100 Arezzo Italy

アンドレイーナ のモザイクアート

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