[北から南モザイク三昧の旅]イタリアだよりvol.2-2025

モザイクを巡る旅

ナホミモザイコです、2025年イタリアだより後半。それぞれのご紹介は後日順次まとめるとして、3週間の日程をメモしています、本ブログは後半です。前半

ローマ〜ポンペイ〜サレルノ

ローマ近郊 ルークス・フェロニアエ 古代ローマ遺跡 建築家の友人と 2025 Nahomi Mosaico

ローマ・ガルバテッラ地区とカペーナ

ルークス・フェロニアエ遺跡には、イタリアの古い友人家族が連れて行ってくれました。遺跡を訪ねた夜は、お嬢さんの所属する教会聖歌隊の演奏を聴きに、ガルバテッラ地区に行きました。至る所が壁画で埋め尽くされ、アートの反骨精神を感じます。ローマ中心街ですが、観光ハイライトから反対側、これまで来たことの無い地区でした。バールやカッフェに学生達が集い、ちょっと小汚い街の様子は、イタリアというより以前しばらく滞在していたベルリンを思い出すものでした。
また、小さな街カペーナにも連れて行ってもらいました。街のあちこちにモザイクアート(タイルアート)があるかわいらしい街でした!

ローマ近郊カペーナ市のモザイクアート。地域のタイルとモザイクアート(タイルアート)を混在した技法が魅力。中世の街並みも魅力のイタリアらしい小都市 2025 Nahomi Mosaico

ポンペイ

さてローマ2泊も瞬く間に過ぎ、一路南下。カンパニア州のカーヴァ・デ・ティレーニに向かいます。知人宅にお世話になり翌日ポンペイ視察。ポンペイ遺跡も3度目だと思いますが、最後は2008年、かなりの年月が流れました。かつて秘儀荘などは怪しげなおじさんに案内されてやっと見学できる雰囲気がありましたが、ポンペイに限らず、イタリアの有名観光地はよく整備され、修復、dx化が目覚ましく、膨大な世界各国の観光客を捌いています。

ファウヌスの家 【アレクサンダー大王 イッソスの戦い】モザイク画で有名です。オリジナルはナポリ考古学博物館所蔵 ポンペイ遺跡のモザイク画は、ラヴェンナ時代の恩師とラヴェンナの職人が手掛けています。日差しのコントラストが強く、写真に収めるのが難しい時間帯でした。2025 Nahomi Mosaico
ポンペイ 秘儀荘 かつてはそこまでの道のりも不鮮明で怪しげでした。ポンペイ遺跡の入場料とは別料金を支払います。今ではキレイに整備され開放的な雰囲気。安心して観光できます、トイレも綺麗でした。  2025 Nahomi Mosaico

この度のポンペイでは、チケット売り場で申し込める少人数ツアーに参加して遺跡内を案内付きで巡りました。ポンペイの入場料は18ユーロですが、ガイド付きは50ユーロ。それでも広大なポンペイ遺跡を歩くのにガイドツアー利用は有効です。2時間半くらいガイドさん休むことなく話しっぱなし、すごい記憶力だと思います。きっと日本語ツアーもあることでしょうが、イタリア人の知識量と比較したら、ガイドによって違いがあるかもしれませんね。
ファウヌスの家や、フレスコ画で有名なヴェッティの家などはツアーごとの入場待ち。顔見知り具合が幅を利かせそうです。イタリア学校の遠足シーズンも重り、遺跡は4月上旬の陽気に包まれて賑わっています。ガイドツアー含め6時間近くポンペイ遺跡を歩き回り、クタクタ。

ヴィエトリ・スル・マーレ

ヴィエトリ・スル・マーレ アマルフィ海岸 2025Nahomi Mosaico

翌日は知人の案内でアマルフィ海岸に面した陶器の街、ヴェエトリ・スル・マーレへ。スル・マーレとは海に面したという意味です。陶器の街に連れてきてもらっても、スーツケースは書籍等ですでに重いし、食器は持ち帰れないし、第一、東京の家は物一つ増やせないほどギュウギュウ。(行ってもなー)と思っていましたが、着いた途端テンション爆発!南イタリアの強い太陽に照らされ各店先に所狭しと並べられたカラフルな陶器たち、レモンやイタリアンブルーの素敵な洋服やテーブルクロス。見ているだけで楽しくなりました。ラヴェンナに戻ります。

ヴィエトリのシンボル、青いロバの陶器

ラヴェンナ 英チャールズ国王夫妻国賓訪問

2025年4月10日は、ラヴェンナ市民にとって忘れ難い日となりました。結婚20周年を迎えられたお祝いに、イギリスチャールズ国王とカミラ王妃がイタリアを公式訪問なされました。訪問先は、ローマとラヴェンナのみ。ラヴェンナの人たちにとって誉高い出来事でした。小さな街なので、街中心部は閉鎖。美術館も臨時休業。街をあげて、英国王ご夫妻をお出迎えになられました。私も朝から出待ちいたしました。残念ながらルートが違い、遠目にも拝見するのは叶いませんでした。同日に同じ土地に居合わせた幸福には変わりありません。

ラヴェンナ 英国王夫妻 ご訪問 ダンテの墓 バイロン美術館 サン・ヴィターレ寺院 2025 Nahomi Okada

お二人でダンテの墓にお立ち寄りになり、その後カミラ王妃はラヴェンナに新しくできたバイロン美術館へ、チャールズ国王はサン・ヴィターレ寺院をご覧になられました。ご訪問を記念して、ラヴェンナ美術大学の生徒が制作した記念モザイクアートに、チャールズ国王が最後のテッセラをお埋めになられました。午後はラヴェンナの中心広場にお出向きになられ、地元の名産品やモザイクなど、ラヴェンナ市民との触れ合いのひと時を過ごされました。

ラヴェンナ アリアーニ洗礼堂

2025年春イタリア出張の日程も残り少なく、親しい友人たちとの再会全てにも時間を取るのが難しくなってきました。ラヴェンナで計画していたマイクロモザイク研修は、講師の都合で次回へ持ち越しとなりました。ラヴェンナでは、バイロン美術館、アリアーニ洗礼堂を巡りました。

ラヴェンナ アリアーニ洗礼堂 久しぶりにアリアーニ洗礼堂に入りました。長い期間修復していたような? 2025 Nahomi Mosaico

帰国 ナホミモザイコ令和7年度 4月クラススタート

イタリア時間を惜しみつつ、無事に帰国しました。翌日から家事都合で早起き(できた)したので、時差はさほど強くないものの、帰国後1週間、少し起床時間が遅くなっています。4月19日からナホミモザイコ・モザイクアート教室に新しい生徒様も迎え、気分新たにモザイククラスが再開しました。30年の間に、日本とラヴェンナを往復しつつ、学び、育んできた絆を大事に、明日からのさらなる成果に繋げたい所存です。ナホミモザイコアトリエでお会いするのを楽しみにしております!

この度の渡航に準備して新調したミラーレスカメラの望遠ズームレンズ75-300ミリは、大いに役に立ちました。ブログではまだスマホスナップ撮影の画像ですが、情報をまとめつつ、ミラーレスの画像もご紹介できればと思います。これまで長い時間、単独貧乏旅での一眼レフ携帯は安全面でも不可能としていました。コンパクトカメラではいよいよ教会内部の細部撮影に限界を感じ、覚悟を決めたところです。出張準備に、カメラ講座にも通いました(笑)。

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